サイトトップ > 写真詩 目次 > 石渡氏の作品での写真詩 part 2

    掌のノート(写真詩)

    石渡氏の作品(写真)について

    石渡氏が撮影した作品(写真)が手に入ったのは、何かの景品のような形。
    石渡氏ご本人からお借りしたわけではなく、他の会社が中間に入っています。
    加工自由と規約にもあったので、文字入れをさせていただきました。

    <お願い>
    写真の再配布は許可されていません。
    当サイトからは決してダウンロードしないでください。

    part 2 : タイトル一覧 (スクロールで連続して見ることができます)
    接触 / 外の世界 / 出発 / call / 何度でも / 優しい雨 / 砂上の足跡 / うねり / 流される / 夏の島 / CHANGE / 走る / PLAN / 追想 / 枯れ地 / 灯台 / 夏の始まり / 空と水と人と / いちばん星 / 涙空 / 空と地の間 / 世界は呑み込まれる /  / お気に入り / 泣きたくなったら /
           

    接触

    そっと

    そう 少しずつ
    手を伸ばす

    どうか
    この想いが届きますように

    外の世界

    窓は閉じたまま
    でも もう 嵐も過ぎました

    季節はいつですか
    僕は少し背が伸びたようです

    窓の外の君に
    いつ逢えますか

    出発







    いつも笑っていられた場所  
    遠くで仲間の声がする  

    さ、  
    ここから 出発だ  

    call

    もしもし
    元気ですか

    今も 近くて遠い
    あなたをずっと想っています

         

    何度でも

    桜は時を連れて行く
    寂しさと希望を僕に残して

    きっと散ってゆくからこそ
    次の希望を託せるんだ
    ゼロになったとしても
    また次の大きな世界へ

         

    優しい雨


    優しい雨が 君の頬を濡らす頃 
    明日への希望が 
    ゆっくりと芽生え始めるだろう 

    まとわり付く 不運な出来事も 
    ガラスの水滴のように 拭きとろう 
    必ず 光が射す 
    そう 信じて 

         

    砂上の足跡

    誰の足跡もない
    引き潮がさらっていったよ
    君との想い出を今からしっかり刻みつける

    君がいるだけでいいんだ

         

    うねり

    月の光が僕の素顔を映し出す
    ねじ曲がった心を抱えてんだ
    痛みと快感で震えてんだ

         

    流される


    曇った心の中に
    風に吹かれるまま 逆らおうとしない
    勇気のない 僕がいる

    本当は 違うのに
    本当は そうじゃないって
    言え無い 僕がいる

         

    夏の島






    その場所は
    白い砂がまぶしい南の島
    灼けつく日差しも
    神からの贈り物 

         

    CHANGE

    その向こうには
    光が溢れてるんだろう

    何が欲しいわけでもないのに
    ただ行ってみたくなる
    今とは違う場所へのステップ

    そうして少しずつ
    僕は変わる

         

    走る

    走り抜ける
    街は遠い

    走り続ける
    君へと辿り着くまで

         

    PLAN


    何も無い場所には
    希望がある

    何も無いからこそ
    夢がある

    たくさんたくさん
    プランをたてよう

         

    追想


    素朴な遊びほど
    夢中になれる

    日焼けした肌を見て
    後から思う

    一瞬にして流れた
    時のことを

         

    枯れ地

    春 子供たちで賑わった丘が
    今 犬の姿しか見ることのない
    枯れ地となった
    またいつか 黄色に染まる日が来るというのに
    僕の絶望は消えなかった

         

    灯台


    夜はあかりを灯して 
    船を導く灯台も 

    真昼はカモメの先生となる 

    恩師の周りを 
    啼いたり笑ったり 


    今日もにぎやかな一日 

         

    夏の始まり




    もう誰も泳ぐことのないさびれたプール

    荒々しく危険な海よりも僕らをそっと導いてくれた
    保育所のような場所

    僕らの夏の始まり 

         

    空と水と人と


    しゃがみ込んで水溜りを見つめた 
    遠く手の届かない空と 
    人間が一人映っていた 


    なんだか嬉しそうな顔をしたヤツだった 
     

         

    いちばん星

    見上げた空には
    あかいひかり

    寒くても暑くても
    陽気なヤツさ

    おまえに誇りを持って生きてる
    いろんな痛みを背負った時代のシンボル
    僕は誇りに思って生きてる

         

    涙空

    ここから見える空は
    泣いているように見えるよ
    君が見る時 その空は
    笑っているのかな

         

    空と地の間

    強い風が吹いていた
    雲がどんどん流されていた
    眼下には蟻のような人が溢れ
    オモチャのような世界が広がる
    僕は
    ちっぽけな自分に
    なぜか安心していた 

         

    世界は呑み込まれる


    手の届かない場所で爆発する 
    悲しみや怒り 憎しみ 

    僕らは ニュースを聞いて戸惑ってばかりだ 

    だけど 
    「逃げる」か 「戦う」か 
    選択肢は 二つではないはず 

    きっと 

         

    吠えていた
       歌っていた
    泣いていた
       虹はただそこに現れただけ

       そっと笑顔を運ぶ

         

    お気に入り





    重ね着したシャツ
    君が好きな藍色

    外は雨だけど
    少し散歩しないか

    君の隣を歩くことが
    最近のお気に入りなんだ

         

    泣きたくなったら

    誰にも言わなくていい 
    言うことじゃない 

    ただ 
    ほんの少しの時間だけ 
    独りきりになりたいんだ 

    ≪ 石渡氏 part 1 へ戻る /  part 2 作品のタイトル一覧へ ▲ / 石渡氏 part 3 へ進む ≫
    このページのトップへ ▲

    『掌のノート』のTOP写真は石渡洋人氏の作品です。

    ≪ サイトトップに戻る  /  このページのトップへ ▲  

    inserted by FC2 system