石渡氏の作品(写真)について
石渡氏が撮影した作品(写真)が手に入ったのは、何かの景品のような形。
石渡氏ご本人からお借りしたわけではなく、他の会社が中間に入っています。
加工自由と規約にもあったので、文字入れをさせていただきました。
<お願い>
写真の再配布は許可されていません。
当サイトからは決してダウンロードしないでください。
接触 / 外の世界 / 出発 / call / 何度でも / 優しい雨 / 砂上の足跡 / うねり / 流される / 夏の島 / CHANGE / 走る / PLAN / 追想 / 枯れ地 / 灯台 / 夏の始まり / 空と水と人と / いちばん星 / 涙空 / 空と地の間 / 世界は呑み込まれる / 虹 / お気に入り / 泣きたくなったら /
接触
そっと
そう 少しずつ
手を伸ばす
どうか
この想いが届きますように
外の世界
窓は閉じたまま
でも もう 嵐も過ぎました
季節はいつですか
僕は少し背が伸びたようです
窓の外の君に
いつ逢えますか
出発
いつも笑っていられた場所
遠くで仲間の声がする
さ、
ここから 出発だ
call
もしもし
元気ですか
今も 近くて遠い
あなたをずっと想っています
何度でも
桜は時を連れて行く
寂しさと希望を僕に残して
きっと散ってゆくからこそ
次の希望を託せるんだ
ゼロになったとしても
また次の大きな世界へ
優しい雨
優しい雨が 君の頬を濡らす頃
明日への希望が
ゆっくりと芽生え始めるだろう
まとわり付く 不運な出来事も
ガラスの水滴のように 拭きとろう
必ず 光が射す
そう 信じて
砂上の足跡
誰の足跡もない
引き潮がさらっていったよ
君との想い出を今からしっかり刻みつける
君がいるだけでいいんだ
うねり
月の光が僕の素顔を映し出す
ねじ曲がった心を抱えてんだ
痛みと快感で震えてんだ
流される
曇った心の中に
風に吹かれるまま 逆らおうとしない
勇気のない 僕がいる
本当は 違うのに
本当は そうじゃないって
言え無い 僕がいる
夏の島
その場所は
白い砂がまぶしい南の島
灼けつく日差しも
神からの贈り物
CHANGE
その向こうには
光が溢れてるんだろう
何が欲しいわけでもないのに
ただ行ってみたくなる
今とは違う場所へのステップ
そうして少しずつ
僕は変わる
走る
走り抜ける
街は遠い
走り続ける
君へと辿り着くまで
PLAN
何も無い場所には
希望がある
何も無いからこそ
夢がある
たくさんたくさん
プランをたてよう
追想
素朴な遊びほど
夢中になれる
日焼けした肌を見て
後から思う
一瞬にして流れた
時のことを
枯れ地
春 子供たちで賑わった丘が
今 犬の姿しか見ることのない
枯れ地となった
またいつか 黄色に染まる日が来るというのに
僕の絶望は消えなかった
灯台
夜はあかりを灯して
船を導く灯台も
真昼はカモメの先生となる
恩師の周りを
啼いたり笑ったり
今日もにぎやかな一日
夏の始まり
もう誰も泳ぐことのないさびれたプール
荒々しく危険な海よりも僕らをそっと導いてくれた
保育所のような場所
僕らの夏の始まり
空と水と人と
しゃがみ込んで水溜りを見つめた
遠く手の届かない空と
人間が一人映っていた
なんだか嬉しそうな顔をしたヤツだった
いちばん星
見上げた空には
あかいひかり
寒くても暑くても
陽気なヤツさ
おまえに誇りを持って生きてる
いろんな痛みを背負った時代のシンボル
僕は誇りに思って生きてる
涙空
ここから見える空は
泣いているように見えるよ
君が見る時 その空は
笑っているのかな
空と地の間
強い風が吹いていた
雲がどんどん流されていた
眼下には蟻のような人が溢れ
オモチャのような世界が広がる
僕は
ちっぽけな自分に
なぜか安心していた
世界は呑み込まれる
手の届かない場所で爆発する
悲しみや怒り 憎しみ
僕らは ニュースを聞いて戸惑ってばかりだ
だけど
「逃げる」か 「戦う」か
選択肢は 二つではないはず
きっと
虹
吠えていた
歌っていた
泣いていた
虹はただそこに現れただけ
そっと笑顔を運ぶ
お気に入り
重ね着したシャツ
君が好きな藍色
外は雨だけど
少し散歩しないか
君の隣を歩くことが
最近のお気に入りなんだ
泣きたくなったら
誰にも言わなくていい
言うことじゃない
ただ
ほんの少しの時間だけ
独りきりになりたいんだ
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『掌のノート』のTOP写真は石渡洋人氏の作品です。