石渡氏の作品(写真)について
石渡氏が撮影した作品(写真)が手に入ったのは、何かの景品のような形。
石渡氏ご本人からお借りしたわけではなく、他の会社が中間に入っています。
加工自由と規約にもあったので、文字入れをさせていただきました。
<お願い>
写真の再配布は許可されていません。
当サイトからは決してダウンロードしないでください。
見上げて / 虫 / 道の果て / TURN / 碧 / 夏雲の草原 / 木漏れ日 / 空を見上げて / 神 / 世界 / 雨模様 / 夏 / 記憶 / クロール / 飛行機 / 陶酔 / 僅かな灯り / 錠 / 誰かがともした灯り / 往く手 / 三角形 / 呼吸 / 視点 / 鍵 / 蝶 /
見上げて
空を渡ってゆく 鳥たちの羽
春の終わりに散った たんぽぽの綿毛
あの人の心を そっと 大事に
包んで下さい
温かなキルトのように
虫
広い空を見上げながら
ささやく虫
根を張る生命に隠れながら
眠る虫
自分のことなど何一つわからない
だけど 子孫を残し 命を全うする
それが虫
道の果て
ぶち当たるまで突き進め
終わりのない道はない
たとえ地平線が
空に呑み込まれようとも
TURN
滑走路を横に見て
少しずつ
直面する問題へ
加速を付けて走りだす
空へ、準備完了
碧
背伸びした
かかとを上げて ぐっと手を空へ
もう
届いてるんじゃない?
夏雲の草原
笑顔を切り取って
この胸のアルバムに収めた
本当の僕が
深呼吸できる場所
木漏れ日
遮られても尚届く その光
地に影を写し 優しい風を起こす
あなたに気付かれなくてもいい
そっと包んでいたい
この木漏れ日のように
空を見上げて
なぜですか
空を見上げたって
何か変わるわけじゃない
遠く響く轟音だけなのに
不思議です
今もまた両手を握り締めて
待っているんです
神
晴れを請い
雨を請い
自分勝手に成長する
それでも空は
地球を守っている
神はいなくても
安心できるんだ
世界
その世界に 射す希望
祈りの序曲 他への想い
暗黒であるからこそ
はっきりと見えるだろう
美しく真っ直ぐな光
雨模様
雨に遮られた視界
君の睫毛の先に宿った雫
悲しみに満ちた時間の中でも
愛しさは枯れない
夏
熱い太陽
熱い大地
素足になって飛び込んだ
火傷の痕は
夏の記憶を鮮やかにする
記憶
美しかった日
優しかった時間
甘えていたかった
クロール
腕を伸ばして進め
海を掻いて進め
空を見上げてまた潜れ
飛行機
大空に
恋い焦がれて
飛ぶ日を
待ち焦がれて
陶酔
描きたいものがあるとき
苦痛は和らぐ
まるで陶酔するように
僕は描き続ける
僅かな灯り
苦しい日々の中で
どうせ 無理だよって思いながら
どうせ すぐ終わるんだって思いながら
バカだなって思いながら
それでも
心のどこかで 待ってる
錠
鍵を挿し込んだまま
いつでも開けることができたのに
君はいなくなってしまった
きっと僕は
記憶の呪縛で
いつまでも
君を待っているに違いない
誰かがともした灯り
灯りは導く
希望のありかを
天国(そら)への道を
往く手
大きく
小さく
小刻みに震えながら
炎は往く手を指し示す
色とりどりの灯りと香りで
誘惑しながら
君が待つ街ではない場所へ
誘う
三角形
これじゃ
あいつと喧嘩しても 当たり前
君ってやつは
どうして僕らの間で泳ぐんだ?
まるで天女のように
まるで悪女のように
呼吸
暑く汗ばむ部屋の中
必死に呼吸しながら
抜き去られた花の香
忘られずに喘ぎ待つ
視点
見つめる先に何がある?
何が僕を待っている?
誰かが見つけたものを
受け取ってばかりいたくない
それは美しくて
まちがいなく
僕のもの
鍵
鍵を落としてからというもの
君の笑顔は 開かない
すぐ そこに あるのに
誰なら 君は 許すの
僕が持っても 無意味だと わかってはいるけど
蝶
美しく生まれては
目立つ姿が故に 追われ
羨望の眼差しを浴びては
空に溶け込んで消える
優雅なようでいて 必死に生きている
その苦しみがまた 美しい
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『掌のノート』のTOP写真は石渡洋人氏の作品です。