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    掌のノート(写真詩)

    そのほかの写真(フリー素材)について

    こちらの写真素材はWEBサイト上で広く公開されているものです。
    収集したのが2004年頃なので、現在もすぐに手に入るものかどうかわかりませんが、ダウンロード先は、

    です。

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    part 1 : タイトル一覧 (スクロールで連続して見ることができます)
    <Y.INAGAKI 様の写真>
    遠くの空 / 冬の公園 / COOL / 出口 / 7分先の未来へ / 雨粒の恵み / 心の置き場 / 廃線 / 空に向かって /  / 
    <H.SUDA 様の写真>
    彩る / 記憶の部屋 / 閉鎖病棟 / 人魚 / プレゼント / 豊富 / 行く先は / さよなら / そこにある名前 / STOP / 
    <K.SAKAI 様の写真>
    この地が / やわらぐ / 嫉妬 / ブルー / 喧騒 / 
    <H.NAKAMURA 様の写真>
    haru / 芝桜 / 幸せな世界 / キッチン / ひまわり / 

    遠くの空

    ぼうっと横たわっていた
    誰に遮られることもなく
    叱られたり 殴られたりすることもなく
    生まれたまま 風と遊んでいた
    僕は ただ羨ましくて
    しょうがなかった

    冬の公園

    君は水面を見ていた  
    母のように優しい目で  

    その姿を  
    ずっと眺めていられたらなあ  
    その目が  
    僕を見てくれたらなあ  

    COOL

    迷いが吹っ切れた時
    そいつは顔を出す
    痛いくらいに 強く鮮明
    心は凶器のように光りながら
    おまえの出方を待っている

    出口

    泣き叫んだ
    もう 誰の胸にも届かない気がしたけれど
    助けを求めて 声を血で濡らしたんだ

    遠い出口に立つあいつには
    届いたんだろうか

         

    7分先の未来へ

    明日なんて  
    そんな遠い未来のことで  
    悩むなんて馬鹿らしい  

    この階段を上り切って  
    街を見下ろしたとき  
    唇は渇いて 喉が鳴る  

    7分後に  
    僕は  
    風の中にいる  

         

    雨粒の恵み

    受け止めた分だけの水で
    キラキラと輝く

         

    心の置き場

    つないでいるだけで  
    怖いものなどなかった  

         

    廃線

    でも
    歩くには遠すぎる

    忘れるには
    懐かしすぎる

         

    空に向かって

    顔を上げると
    まだまだ上がある
    こぼれそうなものを
    吸いあげてくれる

         

    行き先を阻むものではなく 
    己の強さを計るものでもなく 
    一人遊びの相手でもなく 
    それは 
    もう一度考えるためにある 

         

    彩る

    忘れられた君

    誰かの過去を
    輝かせたに違いないのに

         

    記憶の部屋

    もう 何年も訪れていない その部屋が
    まだ 僕を待っていてくれた

    ノブを回す時
    ギッと音を出し 少し抵抗する
    そんなやりとりも 変わらぬまま

         

    閉鎖病棟

    間違いはない
    昨日はスープで 今日はパン 明日は眠り 明後日は吐き出す
    君が優しい人であるならば どうか 鏡を持って来てください

         

    人魚

    並べられた魅惑
    人魚となる日を想う

    ヒトはどれだけ
    物語を描けるだろう

         

    プレゼント

    プレゼントをあげるよ

    TATOOのように
    色鮮やかに染みてゆく


    もどらない世界
    花など咲かない
    鳥も近づかない
    虫すらも

         

    豊富

    数も種類も選び放題
    豊かさは
    刹那の快楽
    より過剰を求める
    ドラッグ也

                  

    行く先は

    例え迂回路でも
    いつか辿り着く
    目的地が確かならば

         

    さよなら

    君は
    僕がいなくなれば誰を待つのだろう
    誰の大切な言葉を受け取るのだろう

         

    そこにある名前

    命を削って
    刻み込むラクガキ
    どれだけのメッセージだと言うのだ

         

    STOP

    往く手を遮る看板に
    立ち止まる者
    去る者
    座り込む者

    ただ訊けばいい

    事が起こるには何か
    理由があるはず

         

    この地が

    君のいるこの地が
    エデンのように甘くても

    一つ一つドアを押して
    振り返らずに往く

    僕は弱すぎる兵士

         

    やわらぐ

    見えたのは光
    感じるのは温もり

    忘れていた
    愛を知る


    願いは叶うと
    いうことも

         

    嫉妬

    君の肩に 
    ぽとり と 落ちた 
    小さな花の無邪気さに 
    私は 少しだけ 
    嫉妬していた 

         

    ブルー

    届かない想いは
    飲み込んだ   

         

    喧騒

    言葉なんて無いのに  
    罵り合い、喧嘩でもしているかのよう  

    無表情なのに  
    何か怒りが伝わってくる  

    みんな急いで生きている  

    24時間しかない一日で  
    疲れ果てているんだな  

    haru

    春が来た
    春は来た
    空気を変えて 日差しを変えて
    光を変えて 影の色さえ変えて
    意思を微笑ませて

    芝桜

    一面に広がる優しい色
    踏むことなどできない聖域
    そして目を 心を奪う

    まるで君の言葉のように

    幸せな世界

    退屈だなんて  
    贅沢だ  

    キッチン

    一人では 奮戦
    でも
    二人なら 笑顔

    ひまわり

    いつか
    君になれますように

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    『掌のノート』のTOP写真は石渡洋人氏の作品です。

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